桜の一歩

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発達障害中学校~合理的配慮を申し込む~

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合理的配慮を申し込む

前回の記事で特別支援級で中学一年生の太陽君が、何故か小学5年生の勉強をしていることが分かったことを書きました。

 

www.kimotamakachan.com

 

大変だ!

中学卒業後は高校への進学を考えていたので、高校受験が出来るように学力を身につけなければ!

特別支援学級で一人中学一年生の勉強を始めた

まずは中学一年生の学習を始めて追いつかなければ!

と言うわけで特別支援級の中でクラスの子達とは違う個別授業をする事になりました。そして、定期テストは通常学級の子達と同じテストを受けることに。

個別授業と言っても前の記事に書いたように、クラスの子達が一斉授業をしている横で太陽くんだけイヤフォンをつけてタブレットを観ての自主学習。

教科によって『理科』『社会』などタブレットを観ながら興味が持てる物は定期テストでも少しずつ点数が取れるようになってきたものの、

『国語』や『数学』『英語』などはほとんど頭に入りませんでした。

個別授業と言っても前の記事に書いたように、クラスの子達が一斉授業をしている横で太陽くんだけイヤフォンをつけてタブレットを観ての自主学習。

教科によって『理科』『社会』などタブレットを観ながら興味が持てる物は定期テストでも少しずつ点数が取れるようになってきたものの、

『国語』や『数学』『英語』などはほとんど頭に入りませんでした。

 

桜母ちゃん

小学生までは算数はむしろ得意な方だったのに・・・

 

意味を理解すると途端に頭に入ってくるタイプの太陽くんは、質問する先生が居ない中での自主学習では分からない物はどんどん興味が薄れていき、逆に映像が焼き付いたりストーリーが興味の持てるものだったりすると復習の勉強をしなくてもそこそこ頭に入ってくるという感じで。

同じ教科の中でも、例えば歴史には興味が持てても地理には興味が持てない。など、定期テストでは点数が取れる問題と取れない問題の差が大きく、結果的に全体的に点数が取れないという結果が続きました。

得意な教科と4教科だけ普通学級へ行く

中々個別指導と言っても教員の人数が足りず、太陽くんの元へ先生がやってくることは難しかったようで、あるとき担任の先生から提案がありました。

担任の先生

得意な科目だけでも通常級で勉強してみませんか?ずっと一人でやるより刺激もあるし楽しいんじゃ無いかと思って

と言うことでした。

 

確かに、数学や国語、英語はついて行けないかもしれないけど、理科や社会、それに音楽、美術などは通常学級で一緒に授業を受けたら色々刺激もあったり他の子が質問したりする内容を聞いたりも出来る。

そこで太陽くんにどうしたいか聞いてみました。

太陽くん

行く!一人でやっててもつまんない

あぁ、やっぱりつまらなかったのね・・・そうだよね。せっかく学校に通っているのに一人で黙々と勉強なんてつまらないよね。

と言うわけで、一部の教科は通常級へ行くことに決めたものの太陽くんが勉強できる環境を整えるために考えないといけないことは満載でした

合理的配慮を申し込む

さて太陽くんが通常級で定型発達児と一緒に授業を受けるためには・・・

どんな配慮があればいいのかな。

ディスレクシア(読み書き障害)の子はどんなことが一番困るのかな。

思い当たることを箇条書きにしてみた!

  • ふりがなが無いと読めない
  • 黒板を書き写す(板書)事が出来ない
  • ひらがなが可でも字を書くこと自体が遅い
  • 書き取りの問題では点数が取れない
  • 「d」「b」「6」の見分けがつかない

他に何だろう。ディスレクシアだけでは無くて太陽くんには注意欠陥多動症(ADHD)もあるから、整理整頓が苦手な上に、捜し物が苦手(笑)これは致命的だわ~。中学生授業の度にプリントがあるから、それを整理することも次回使うときに探し出すこともできない!

こりゃ大変だ

専門家に助けてもらう

太陽くんが困っていることを聞いたり、担任の先生から太陽くんが気が付いていないけども苦手なこと等を教えて頂き合理的配慮(理にかなった便宜(あるいは助け)」とはどんなことだろうと迷いに迷っていましたが、

桜母ちゃん

そうだ!専門家に聞こう!

と言うわけで太陽くんの学習障害(ディスレクシア)を検査して下さったディスレクシア協会の方に相談をしました。

とても親身に相談に乗って下さり、学校に合理的配慮をお願いする際のテンプレートを作製して下さいました。

当てはまらないことは削除したり、必要なことは足したりして下さいねといって頂いた文章がこちらです 

20○○年○月○日 合理的配慮(障害者差別解消法第7条2項)のお願い

 ○○さん(太陽)は、学習障害の診断があります(○○クリニックにて診断)
学習障害において、発達性の読み書きの困難さがあります。
学習障害(発達性読み書き障害)は、知能が正常であったとしても読み書きの能力だけ特に困難さを示す症状です。この背景には、音韻能力(単語内の音を把握したり操作する力)や視覚的記憶力(形を視覚的に性格に覚えておく力)の弱さなどが疑われます。

  • 文字を読めますが読んで内容を理解するのに時間を要すます
  • 漢字は習った漢字は読めていますが、書けない物が多いです
  • 書くことに集中すると授業がしっかりと聞けない状況です
  • 自分の思ったことや考えたことを書こうとすると頭の中で音を文字に変換するため探しながら書いているので時間を要し、その間に頭の中で浮かんでいたことを保持できなくなり、思ったことが書けないことが多いです
  • 手書きでのノートテイクや記述式試験の回答に困難があると考えられます
  • 英単語は、音と文字の対応関係が複雑なため綴り方を覚えることが更に困難です。英単語は、音と文字が一対一対応の日本語と違うため、覚えることが非常に困難です

上記の症状に対する支援として、下記の合理的配慮が考えられます。
ご本人と話し合って配慮についてはご検討をお願いいたします。

  1. パソコンやタブレット等の機器を用いた文字入力により、授業中のノートテイクやレポート課題を行うことを許可して欲しい
  2. 撮影するとルビを振るアプリを学校のタブレットにインストールして使用する事を許可して欲しい
  3. 試験時間を1.3倍ほど延長して欲しい
  4. 記述式の試験の場合、パソコンやタブレット等の機器を用いた文字入力による回答を許可してほしい
  5. 上記が不可の場合、漢字の書き取り能力を測ることを目的とするテスト以外は、ひらがなでの正しい回答を正答としてほしい。またひらがなであっても読み取れない文字は試験後に試験管から質問し代筆をしてほしい
  6. 英語の試験は、選択式問題もしくは口述問題としてほしい
  7. 宿題の量は○○さん(太陽くん)と相談をして無理のないかたちにしてほしい

何卒ご配慮をお願い申し上げます
(文責:検査者 ディスレクシア協会○○ ○○ ○○お名前)

 

このように、上記の文章を作成してくださり、私が合理的配慮を申し入れるときに学校側に分かりやすく、また出来る限りのご協力が頂けるようにお力添えを下さいました。

保護者からの名前で提出する

上の文章とともに、ほぼ同じ文面になるわけですが、改めて同じ内容の文章を作成して、今度は最後の名前を保護者の名前にします。

 

これは、合理的配慮は保護者と障害児本人からの申し立てがあって初めて成立する事柄だからです。

その為、同じ文章ではありますが、桜母ちゃんの名前でも提出(お願い)する必要があったのです。

学校側の対応

太陽くんと桜母ちゃんからの合理的配慮のお願いを受けて、学校側からはこのような回答を得ました。

 

1.パソコンやタブレット等の機器を用いた文字入力により、授業中のノートテイクやレポート課題を行うことを許可して欲しい

回答 出来る限り取り入れていくが、教科や教科の担当者によっては難しい物があることを理解して欲しい

 

2.撮影するとルビを振るアプリを学校のタブレットにインストールして使用する事を許可して欲しい 

回答 教育委員会と協議したが現在使用しているアプリ以外をインストールすることを許可することはできない

 

3.試験時間を1.3倍ほど延長して欲しい

回答 別室において許可する

4.記述式の試験の場合、パソコンやタブレット等の機器を用いた文字入力による回答を許可してほしい

回答 試験問題を作成する手間が通常の問題とタブレット用の2種類用意することは教員の大変な労働時間を要するため対応できない

 

5.上記が不可の場合、漢字の書き取り能力を測ることを目的とするテスト以外は、ひらがなでの正しい回答を正答としてほしい。またひらがなであっても読み取れない文字は試験後に試験管から質問し質問し代筆をしてほしい

回答 ひらがなでも正答とする。また試験後に試験管より読み取れない文字は本人に確認し代筆をする

 

6.英語の試験は、選択式問題もしくは口述問題としてほしい

回答 4と同じく教員の負担が大きいため対応できない

 

7.宿題の量は○○さん(太陽くん)と相談をして無理のないかたちにしてほしい

回答 宿題の量は考慮するが、成績を付ける上で、通常の量をこなしてきている定型発達児より点数が劣ることは理解して欲しい

 

とても真摯に出来ること、出来ないことを明確に学校の中で話し合って下さったことが分かる内容でした。

 

もちろん出来ないことがあることも、無理を言っていることも分かっています。

合理的配慮を求めることはわがままなのでは無いかと葛藤もありました。

 

これは桜母ちゃんが思ってしまったことですが、当事者の方はその様に思う必要は全くありません。目の悪い方から眼鏡を取り上げたりしないでしょ?

 

それと同じで、あれば改善することがあるのなら、使えば良いのです。ただ、相手のあることに関しては、感謝の気持ちと相手の気持ちを考えながら自分が生きやすくなるために相手が生きにくくならないように。と桜母ちゃんは思うだけです。

 

今回、学校側はよく検討して下さって、出来る限りの環境を整えて下さいました。

とてもとても感謝しています。

普通級と支援級を行ったり来たり

そうして太陽くんの普通級通いが始まりました!

太陽くん

めっちゃ楽しい!

通常級で授業があるときは教科書をもってダッシュで向かい

 

忘れ物をするからすぐとりにくる(笑)

 

体育の授業があると支援級に着替えに戻ってきて

 

着替えて出発するけど行き先が分からない(笑)

 

支援級の先生がプリントの整理を手伝おうと思っても

 

プリントは通常級の机の中に押し込まれ(笑)

 

毎日バタバタしているみたい(笑)

それでもね

太陽くん

いやホントめっちゃ楽しい!!!

そんな言葉が聞けて太陽くんに笑顔が戻ったから

          母ちゃんめっちゃ嬉しい!

頑張ってる!あたし!

頑張ってる!天使ママ!

頑張ってる!病気っ子ママ!

頑張ってる!自閉っ子ママ!

頑張ってる!シンママ・シンパパ!

頑張れ!脱モラハラ!

  自分らしく生きよう! 桜

☆今日の桜ニャンズ☆